日本での本格的な太陽光発電普及は2009年のFIT制度からです。まだたった12年しか経過していません。一方、太陽電池の寿命は30年以上あります。 私は長らくシャープのソーラー事業本部に勤務していました。シャープは60年前から太陽電池を手掛けており、シャープ太陽電池の歴史は、日本の太陽光発電の歴史とも言えるでしょう。 |
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やまかず太陽光発電所 所長紹介 |
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太陽光発電の基礎知識 以下を読まれるに当たって、先ずはこちらの記事をお読みください。 |
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太陽光発電の特性12011年3月11日の東日本大震災以降、脱原発が唱えられております。原発の代替エネルギーとして太陽光発電に熱い視線が注がれていますが、果たして、現状の技術レベルやコストで大規模な太陽光発電所は次世代の商用電力源となるのでしょうか。評論家先生に騙されないように、実際に検証してみることが大切です。 |
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理想の太陽光発電は左のような出力特性になります。これは朝から晩まで雲一つない快晴の実測データです。 |
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一般的な晴れの日はどうなっているのでしょうか。雲が発生し、晴れたり曇ったりを繰り返しています。雲はおおよそ西から東へ流れて行きます。 |
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雨の日や雪の日はどうでしょうか。当然、太陽光からの日射はあまり望めません。 |
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蓄電池の課題 詳細な説明は蓄電池の専門家に任せるとして、大容量蓄電池の課題はコストと寿命です。例えばリチウムイオン電池の場合、現在の価格は10万円/kWhと言われています。一般に電池の寿命と放電深度は密接な関係があり、仮に放電深度を80%に設定すると蓄電池寿命は4000サイクル、即ち10年くらいの計算になります。 一方、太陽電池価格は年々下がっており、太陽電池・架台・インバーターのシステムコストは30-40万円/kWhではないかと考えます。(2011年現在) |
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用地確保の課題 一般に販売されている太陽電池の発電効率は15-18%程度だと思います。150W-180Wの発電容量で1平方メートルになります。 実際には太陽高度の変化で冬至の日の陰や、メンテナンススペースを加えるともっと広大な面積が必要です。これだけ纏まった陽当りの良い平地の確保と、造成工事には相当の費用が発生します。 |
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結論12012年の技術レベルでは、太陽光発電が商用発電所として、原子力発電や火力発電に置き変わることは不可能です。工場や地域単位で数MW規模の発電所としてはあり得ますが、やはり他所からのバックアップ電力供給なしには存在し得ません。 一番適切なのは、住宅用途です。数kWhの蓄電池であれば自動車で実用化されていますので、近い将来には比較的コストが安くできる可能性があります。太陽光発電と蓄電池とを上手く組み合わせて、自産自消、即ち「電気を買わない生活」が実現できるかもしれません。 その為には、現在実施されている余った電気を買い取る施策*ではなく、政府が金利ゼロで長期間のローンを提供し、電気代の代わりにローンを返して行くような制度が必要ではないかと考えます。蓄電池+太陽電池の導入補助金制度と太陽光発電金融公庫の設立が必要ですね。 *今の買い取り制度では、買い取り費用は一般電気消費者の電気料金に上乗せ回収します。長期間の運用により電気代の高騰が予測されます。すでにドイツではこの制度が2004年から導入され、現在は破綻しています。こういう年金のようなツケを皆で負担させる制度は導入すべきでないですね。 |
太陽光発電の特性2太陽光発電システムを設置した人が最初の年に感じる疑問が幾つかあります。つい故障だと思ってメーカーに問い合わせる人も少なくありません。一般的に常識だと思い込んでいることが、実は非常識だったりします。その謎を解明します。 |
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ピーク出力は真夏ではなく、春・秋に記録されます。 |
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季節によって出力特性も違ってきます。これは、日の出・日の入りの時間や太陽高度、気温に左右されます。 |
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左図は梅雨明けに近い快晴の日です。真夏日で非常に暑い日でした。 |
太陽光発電の特性3独立型発電所と系統連係型発電所の違いについて述べます。 共通点は太陽光という自然エネルギーを利用していますので、発電量はお天道さま任せ、理想と現実のギャップはかなりあります。 また、太陽電池のピーク出力(W)は、南向き設置の場合で、正午前後の3時間くらいの時間帯で定格の85%程度です。10分間程度の短い時間であれば瞬間的に定格をオーバーすることもあります。これは太陽電池の温度特性とメーカー定格表示のマージンによるものです。 このように気候に大きく発電量が左右されますので、特定の事象だけみて故障だと早とちりするユーザが多いのも特徴です。少なくとも1年くらいは様子を見てからクレームを言うべき商品です。 |
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系統連系型太陽光発電所 現在の主流です。太陽電池で発電した電力は系統連係インバーター(パワコンディショナー)を使って、電力会社の電力線に流します。家庭内で使用する分(自家消費)を差し引いて余った電力を電気会社に買取って貰います。この電気はよそのご家庭などで使われます。逆に、夜間は通常通り電力会社から電気を買います。要は系統が無限大の蓄電池の役目をしていると言えます。 原則は自家消費分だけの太陽電池を設置すべきですが、最近は買取り価格が高いため、金銭的に余裕があれば、売電収入を当て込んで、大容量の太陽電池を設置される方が増えています。 |
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独立型太陽光発電所 当所のように電力会社と切離されて、発電と消費を自己完結で行う発電所です。電力の安定供給と夜間供給のため、蓄電池設備が必須です。 運用上難しいのは、太陽電池の定格容量と消費電力量のバランスです。特に夜間電力を必要とする用途では、冬場を基準に設計する必要があります。そうすると、必然的に夏場は電気が余ってくる訳で、定格通り発電せず途中でカットオフされます。 |
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モジュール過積載に注意(2014年記)最近、LP社を初めてとして太陽光発電の新参者が、モジュール過積載を推奨しているようです。私は老舗SH社で長年PCS開発業務に携わってきました。プロの意見として、太陽電池モジュールの容量(W)とパワーコンディショナー(PCS)の容量(W)の関係について解説します。 結論から言えば、PCS容量の1.2-1.3倍程度の太陽電池モジュールなら、何ら問題なく発電します。現実に、住宅用太陽光発電システムでは、そのように設計します。 先ず、PCSの許容入力電圧VinとモジュールのVoc(解放電圧)です。直列に繋いだモジュールのΣVocが、Vinを越えないことが絶対条件となります。これが守れないとPCS内部回路が破壊します。勿論、メーカーの保証対象外です。 更に、力率制限がある地域の場合、無効電力注入動作が必要なため、パワコンは公称出力の80%程度しか入力できません。平たく言えば、パワコンの容量が80%になったと考えて下さい。この場合は過積載は無理です。
販売事業者が、自社製品を売らんが為に、リスクの大きな設置方法をお客様に奨めているのは感心しません。彼らは10年先、20年先まで保証はしてくれません。保証してくれのは、モジュールだけ。それもメーカー押し付けです。 |
太陽光発電は主力電源になりうるか(2021.7.11議論再燃)小泉環境大臣が、原発をやめて太陽光発電で代替することを提案しています。これについて、見解を述べたいと思います。 答えは「無理」です。一番分かりやすい理由は、日射量の偏在です。NEDOや産業技術総合研究所、気象庁などが、過去30年間に亘り地域別の日射量の統計を取っています。これを見て分かるように、日射量にはかなりの地域差があります。簡単に言えば日射量=太陽光発電による発電量になります。特に日本海側や北海道など積雪のある地域では、冬場は殆ど発電しません。 一方、人口密集地はこの逆で太平洋側地域に集まっています。要は人口の密集地域に太陽光発電所を設置しなければならず、用地確保の問題が大きくのし掛かります。従い、日本では大規模な太陽光発電所が設置できる場所は限られます。例えば、瀬戸内市のように、かつて塩田であった土地にメガソーラーを設置していますが、極めて特殊な事例です。 次に課題となるのは、お天気です。2つあります。そもそも太陽光発電は昼間しか発電しません。また昼間でも、曇りや雨の日は発電量が少なくなります。1日雨が降る日は発電量は1/10以下です。これでは商用の電力としては使えません。現状のようにメインの発電手段があって、数%くらいの太陽光発電なら問題はありませんが、数十%となると必ず蓄電手段が必要です。 政府が太陽光発電のコストを11円/Kwhと見込んでいる背景は、30年間稼働させるとして、1kW当たりの費用が33万円掛かるとの資産からです。(メガソーラーの場合、メンテナンスやパワコン更新も含む)仮に太陽光発電を原発代替とする場合、ここに蓄電池の費用を加算する必要があります。その費用は30年間で1kW当たり21万円になります。合計費用を電気代に計算し直すと18円/kWhになります。 ※実際には、不照日(雨が続く日)を考慮しなければなりませんが、当発電所の過去10年の運用実績から、365日安定して1日400Whの電力供給するには、266Wの太陽電池と、実容量で800Wh程度の電池が必要です。 |
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太陽光発電所の寿命は何年か(2021.08.05)2030年のCO2削減目標に向けて、主力電源の議論が活発です。つい先日、太陽光発電は原発より発電コストが安いと経産省が発表し、関係業界から多数の異論が出ました。異論は、不照日(天気の悪い日)や夜間は太陽光発電所が発電しないので、バックアップ電源のコストが高くつくという当然の話を、経産省が念頭に置いていなかったからです。この時の議論は、原発の残り寿命も考慮して、10年程度の寿命を想定していたに違いありません。 ところが8月に入って、太陽光発電所の寿命を30年とすれば、火力よりも安いという話がまことしやかに議論されています。これに対して筆者は大いに異論があります。シャープの過去50年間の実績では、太陽電池パネルは30年経過しても90%くらいの発電能力はあります。しかし、そのパネルを設置するための構造部材(主に鉄骨構造物)がそこまで寿命がありません。 10年前の野建と呼ばれる商用太陽光発電では、コンクリート製の基礎があり、その上に金属製架台がボルトで固定されていました。このやり方だと、純粋に雨による腐食だけで済むので鉄塔と同じく20年くらいは使えます。しかし昨今議論されているようなコストの太陽光発電所は、スクリュー式の金属パイプを地中に打ち込む方法で、コンクリート基礎はなく、直接金属と土が接します。強度的にはアルミでは持たず、鉄に溶融亜鉛メッキを施した物が使用されるので、寿命は精々15年くらいでしょう。 それなら15年後に架台を新品に交換すれば問題ないと思うかも知れないが、架台を交換するコストは新規に設置するコスト以上に費用が掛かってしまい、結局誰もしないでしょう。 |
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地球温暖化防止に向けた提言 再生可能エネルギーは主力電源に成り得ないことは既に述べました。水力発電や地熱発電はもはや好立地場所は開発し尽くされています。水力は開発に30年掛かり、地熱は温泉に大きな影響を与えます。 原子力発電については、日本は世界でも有数の原発大国であったし、原子力技術も他国に輸出できる程に優れています。今、反対している人こそ風評を撒き散らかしており、正当な理由もなく原発を消そうとしていますが、これは世界の流れとも逆光しています。 福島原発は人為的なミスではなく、地震により原子炉に亀裂が入り、冷却水を失い、更に津波によってバックアップ電源も失うなど全くの想定外の事故でした。レベル7と言われる最悪の事故で、炉心溶融という事態に陥りました。 今から35年前にロシアのチェルノブイリ原発がレベル7の事故を起こしましたが、放射能が原因で数百人が亡くなり、半径30km以内が立ち入り禁止区域となりました。 原発事故が起こり人に危害が出る確率は、日常生活で航空事故に遭う確率より遥かに低いです。一度事故が起こると何万人も犠牲になると吹く人がいますが、福島の事故を見ても全く該当していません。しかも反対する人の殆どが、原発30km圏外の住人です。 原発に反対する人は、原発だけではなく政府のやることに全て反対する輩でしょう。何をどう説明しても、ゼロでない限りは認めないという輩です。そのくせ、原発以外のエネルギー代替策は何も提案できない。要は文句ばかり言って、何も自分で考えたり行動しない人達です。悔しければ、実現可能なコストが合う代替案をお示しください。 良く知って欲しいのは、原発周辺住民が原発に本当に反対しているかということです。例えば、博多は玄海原発から半径30km圏内にありますが、大多数の博多の人は原発に反対していません。九電本社前には反対者が常駐していますが、僅か十数名です。麻生副総理も博多(飯塚)の人ですが、彼は原発に反対していないです。 何事にもリスクはあります。そのリスクを適正に、科学的に評価することが大切です。60年という長い歳月を掛けて培ってきた原発をこのまま無くすには、支払うべき対価が今の日本には高すぎます。高度経済成長期は過ぎ、これからの日本は既存インフラを上手く活用しインフラ費用を節約すべきです。 | |
Power to gas 太陽光発電の電力を使って、水を電気分解して水素を得る。その水素の燃やして電気を得れば、CO2排出はなくなる。電池は放置すると電気が自然放電してしまうので、水素の方が効率が良い? ずばり、これ程無駄なことはない。太陽光発電で得た電気は、系統連系で直ぐに使うのが基本です。また、リチウムイオン電池は化学電池ではなく、物理電池なので自然放電が殆どありません。太陽光発電の電気はそのまま蓄電池に貯めて、必要な時に電気を取り出すのが賢いやり方です。 「水を電気分解するのに必要なエネルギー」≫「水素を燃やして得られるエネルギー」です。 水素を電気エネルギーに変える際の変換効率が悪すぎます。直接変換の燃料電池でも70-50%です。ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせてたコンバインドサイクル発電でも良くて70%は行かないでしょう。 忘れないで欲しいのは、トータルでCO2を削減しなければならいことです。基本は「省エネ」であること。その次に発電方法の見直しがあります。水素社会ありきではありません。 | |
2030年の国内新車は全てEV 2021年の国内に於けるEVの普及率はたったの0.6%です。EVで一番の課題は充電でしょう。皆さんは、充電ステーションがあれば30分くらいで満タンになるとイメージされているでしょう。 EVの航続距離はカタログで300km近くありますが、走り方にもよりますが実際には半分くらいです。毎日、通勤で片道30kmくらい乗る人には問題ないでしょうが、田舎で車だけが頼りの人には16時間充電が必要になり、1日8時間しか使えないのでは実用に耐えないのではないでしょうか。 | |
北海道をEV天国に 新年早々、また馬鹿なことを打ち立てる人が居るもんですね。 マイナス気温ではヒーターを付ける手はありますが、ご周知の通り、ヒーターを付けるとEVは極端に走行距離が短くなります。冬の北海道で走らせると、恐らくカタログ値の半分以下になるでしょう。寒冷地とEVは非常に相性が悪いです。 | |
原子力は持続可能と欧州委員会が方針欧州の人達が漸く気づいたようだ。脱原発から一転、原子力と天然ガスへとエネルギー政策を転換する。 何度も主張していますが、CO2削減の切り札は原子力しかない。再生可能エネルギーだけでは賄えないし、エネルギー供給の不安定要素が拭えないのです。原発再稼働は日本にとって、安い電力で経済を急回復させるチャンスだ。日本の強みをもう一度考えてみよう。 一番行けないのはマスコミ、扇動してなんぼだから、言いたい放題で、科学的な知見はゼロだ。マスコミに居るのは殆どが文系大学の人達だが、理系のまともな知識のある人達も活躍して欲しい。 | |
電池交換式EVが本命 日経クロステックが11月17日に記事にしていたが、中国では電池交換式EVが流行している。仕掛け人は、世界最大の電池メーカーCATLだ。 電池交換式は、車体の底面から電池をごっそり交換するもので、5分もあれば満タンの電池に交換でき、ガソリン車と変わらないスピードが実現できる。 今のガソリンスタンドとほぼ同等の手軽さで、バッテリーが満タンにできることから、これこそがEVの本命だと見ている。日本も中国の後埃を浴びることなく、経済産業省が中心となって自動車メーカーに標準化を促すべきではないですか? | |
ATLの思い出ATLは、TDKの技術者がスピンアウトして香港・深センで起業したリチウムイオン電池ベンチャーであった。TDKは出資者である。そのATLの電池が大変好評で業績を伸ばしていたのを、当時、福建省の知事であった習近平の目に留まり、福建省福州に誘致を受け巨大工場を作った。TDKが大きくなったATLを買い戻す時に、中国政府との交渉で、自動車用電池部門を独立させCALTが誕生した。 2019年に任田にあるATLの工場を見学した。巨大な工場は半分に仕切られており、北側がCATL、南側がATLであった。ATLの電池は巻き型ではなく、スタック型で高容量・高性能であることは勿論であるが、製造現場を見て驚いた。 昼食をご馳走になったが、驚いたのは鯖の塩焼きが出てきたことだ。聞けば、福建省は陸地が少なく、海に面していることから漁業が盛んで、海の魚を好んで食べるそうである。 | |
ここからは雑談に入ります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
オーディオ談義1 32年間、自作の窪田式オールFET Non-NFB A級30WアンプでHi-Fi音楽を楽しんできました。2013年春、愛機のプリアンプとCDプレイヤーが相次いで昇天。メーカーにも流石に20年以上の部品在庫は無く修理を断念しました。 |
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オーディオ談義2 自宅で使っていたシャープの1ビットAVシステム(5.1ch、定価4万円くらい)を単身住居で使用していましたが、音が余りにもよろしくないので、
消費税が上がる前にスピーカーを買い替えました。KEFのE305というセット物ですが、格段に音が良くなりました。シャープの1ビットはΔΣ変調方式で定評があり、200万円もするHi-Fiアンプもあったのですが、今はもう売っていないです。 |
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タイムドメイン Yoshi9視聴 けいはんなプラザのタイムドメイン社の視聴室です。一度は聞いてみたかったスピーカーです。視聴室とは言え、ご覧通り高価なアンプやプレイヤーが無く、これで十分にスピーカーがドライブできるのか甚だ疑問です。 |
時計談義私は特に時計マニアではないのですが、こういうメカ物は好きです。2004年に生産技術本部という部署に居たとき、時計マニアの方が沢山いました。見たことも 無いような格好良い腕時計を着けている人が多く、尋ねてみると自慢げに話をしてくれました。メーカー名などは良く分からなかったのですが、20年使った時計もちょいと草臥れてきたようでしたので、ちょっと張り込んで買ったのがロイヤルオリエントでした。 |
2004年、28万円で買った「オリエントのWE0011JA」です。30年ぶりの新設計とかで、職人さんが手作りで1ヶ月以上掛けて1個作ったようです。1年間の限定生産で150個作ったとか。シリアル番号は014番です。 |
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グランドセイコーのメカニカルSBGJ005です。2014年バーゼルワールドに出品した限定600台生産モデルです。シリアル番号は291番です。 |
若手技術者に一言 理系大学を卒業してメーカーに入っても、実際に製品の設計に携わらない技術者が多い。仕様書だけ書いて、外部の設計会社に業務委託するメーカーが増えている。 一番行けないと思うのは、若手技術者がネットに頼っていることである。全部とは言わないが、ネットの技術記事自体がかなり怪しいものが多い。 先日も、大手出版社のWebサイトでパワコンに関する誤った記事があった。記事を書いているのは施工技術者だろうと思われるが、パワコンの技術内容を全く理解せず、海外製パワコンを非難していた。おそらく読者は海外製品に悪いイメージだけ持たされたと思う。 大学で学んでそれが全てに役立つ訳ではない。むしろ逆だろう。大学は基礎を学ぶところ、メーカーに入ったら優秀な先輩について製品の設計技術を学び取って欲しい。或いは、優秀な他社製品を見て学んで欲しい。更に、自分なりに最新の技術を使ってどう設計するのか考え、それを試作し、現実の製品にして欲しい。 |
「プロバイダ責任制限法」に物申す SNSを使った匿名者による個人攻撃の被害者(有名人)が自殺するという大きな事件が起きた。 匿名を認めてきたお陰で、個人への誹謗中傷は小学生にまで広がっているし、口コミサイトも同一人物による成りすましで信憑性がなくなっている。物の売買でも匿名が罷り通れば、違法品の売買も止めることができず、そのうちインターネットは犯罪の温床と化すであろう。 人間性善説にたてばプロバイダーの主張は一見正しくも思えるのだが、「そもそも何の責任も問われ無いなら利用者の好きなようにさせれば良い。その方がアクセス数が増えて儲かる」と考えている事業者やプロバーダーが殆どである。 そのそも匿名だから何でも書き込める。悪いと思っていても何でもできてしまうのだ。仮に匿名ではなく、運営者が被害者に簡単に本名と住所や電話番号を開示すればどうだろう。恐らく誰も悪事は働らかないだろう。 何の責任も無い甘い商売を許しては行けない。管理ができない運営者はさっさとインターネットから撤退せよ。管理できる会社のみが生き残れば良い。それが現状を打開する最良の対応だ。 |
私もSNSの被害に遭いました サニックスの役員をしていた頃の話です。Yahooに「サニックス株式掲示板」なるものがあり、そこに私の成り済ましが登場したのです。勿論、私はそのSNSのアカウントは持っておりません。そもそも掲示板なるものは嫌いだからです。 ある日突然、そこに投稿しているAという社員から電話があり、一方的に非難の言葉を受けました。電話を取り継いでくれた社員が、電話の後に掲示板のことを教えてくれました。社員間では有名な掲示板だったようです。そのSNSには、私の統括する部門からも社員が参加していたようです。 会社は顧問弁護士と相談して、Yahooから投稿者の情報開示を求めることにしました。私に協力して欲しいということで、投稿内容の真否について意見書を作成し、顧問弁護士からYahooに申し入れました。ところが、Yahooの弁護士からの回答は「当局の開示命令がなければ、投稿者の情報を開示できない」という主旨でした。 会社としては納得が行かず、顧問弁護士の勧めもあって、博多署に「会社と私に対する名誉毀損」の被害届を提出しました。 |
SNS利用は人間性悪説に立て 「SNSを信じる者は、自らを破滅に向かわせる。」これが私からの忠告です。SNSの投稿者は殆どが匿名、自身の個人情報を開示している者は皆無です。匿名とは発言に責任を持たないという宣言のようなものです。 例えば、上記掲示板に投稿していた者は、会社と何らかの争いがあったり、会社を懲戒免職同然に退職し、他の犯罪に手を染めて警察のお世話になる者も居ました。要は札付き社員で、社会から阻害され、その憂さ晴らしで投稿を続けていたのです。 そういう輩の発言を信じる方が間違っています。発言は全て悪意を持って投稿されていると考えると、被害に遭うこともないでしょう。 |
最近の若者の不真面目さに呆れ果てる チャットGPTという文書生成AIが、マスコミで話題になっている。最初は、論文の捏造に使われ、その後、入社希望者の志望動機の文書作成などに使用されている。 どんな手段であれ、論文を提出して合格すれば単位が貰えるとか、志望動機が認められれば面接が受けられるとか、その場しのぎにチャットGPTが使われている。結局は、後でバレて単位を取り消されたり、面接で嘘がバレて合格ができなかったりする。それは、たった1%のチャンスに賭けるという博打思想からくるものであろう。真面目さが足りない。 その背景にあるのは、差別の禁止だ。本当は男性に入社して欲しいのだが・・・、本当は40歳以下に来て欲しいのだが・・・、本当は〇〇大学以上の卒業生に来て欲しいのだが・・・、企業が明確に書けない。 学生たちに過度に期待を持たせるが故に、今の若者は大卒であれば、やりたい職業に就けるという勘違いが起きている。 入社1-2年で転職すると、社会人としてのマナーや教養は勿論、ビジネスの基本も身につかない。そうこうしている内に、闇バイトに手を染めて、犯罪者になってゆく者も少なからずだ。大学さえ卒業すれば・・・、何とか入社さえすれば・・・という甘い考えの若者が増殖しているように思えてならない。 この問題は学校教育にあると見ている。過度な平等主義だ。民主主義であれ社会主義であれ、社会はピラミッド構造になっている。実力に応じて、ピラミッドを上り続けることができる。いわゆる競争社会だ。努力すれば、それなりに報いられるのが競争社会である。 テストの成績表を廊下に張り出すとか保護者の反対に遭うのでできない。高校や大学にも全員入学できる。学費が必要なら借金もできる。今の教育環境に競争という言葉はどこにも見たらない。 結果的に、大学卒業という価値は無くなってしまった。次は、論文や入社試験の価値も無くそうとしている。 企業にもそのような側面が感じられる。トヨタ自動車だ。今、レクサスブランドが売れに売れているが、私は消費者騙しの値上げに過ぎないと見ている。第一に品質は同じだ。第二にエンジン変えたら高性能は当たり前、その割にコスパが非常に悪い。店を分けて高級店の雰囲気を出しているが、やっている業務は同じ。 日本全体にこのような安直な考え方が蔓延していることが、国民一人当たりGDPを23位まで引き下げる結果になったのではないか。日本人よ、ぬるま湯社会を脱出し、競争社会を取り戻せ! |
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